最近は震災について、私たちが出来ることなど身近な視点および短期的な視点でいくつか記事を書いてきました。
今日はもっと大きな視点かつ長いタイムスケールで日本のことを考えてみたいと思います。
今日、日本は大震災の有事の真っ只中であり、まずは原発の安定化、東日本復興が最優先です。
しかし、復興が一段落すれば、その後の大問題の一つは20年間続いている日本の経済停滞だと思われます。※
なぜ経済成長が必要かはここでは省略。
戦後の日本は製造業の活躍で世界第2位の経済大国になりました。
(現在は中国に抜かれてGDP第3位)
戦争に負けた日本が、一気に世界第2位の経済大国になったので世界中は大変驚き、日本の真似をしようと各国が頑張りました。
(KaizenやJapan as No.1 なんて言葉も生まれましたね。)
しかし90年代に入るとバブルは崩壊し、日本の経済規模はその後、ずっと停滞したままです。
(一方、新興国だけでなく、先進国もこの間、経済成長を続けています。)
当然、自民党も民主党も何とかしようと規制緩和や、制度改革などを行っていますがうまくいっていません。
(民主党はまだ政権をとってから短いので評価できないかもしれませんが多分難しそうです。)
ここで私が問題だと思うのは、両党とも基本的な考えが結局製造業頼みだということです。
つまり、
日本の製造業が輸出で頑張る→国内でお金を使う→他の企業も含めて景気が良くなる
というサイクルを目指しているのが、政治家たちの言葉の節々から見て取れます。
(民主党が「内需が重要だ」と言っていても、よく聞いてみると、結局輸出が先にありき。)
これはまさに日本が急成長してきた時代の経済構造そのものです。
しかし、「日本の製造業がかつてのように世界でブッチギリで活躍できる日」なんてくるはずがありません。
外部環境が全然違います。
新興国が低コストを武器に次々製造業を席巻してきていますし、今後もますます競争が激化するのは明白です。
「日本は技術があるから」
だけではもうダメです。
(技術の重要性自体は決して否定していません。)
ではどうするのか?
他の成長している先進国と日本は何が違うのかを分析してみる必要があると思います。
例えば、大貿易赤字国のアメリカですが、サービス業における貿易収支は大きく黒字です。
日本でも、サービス業など製造業以外でグローバルに活躍する企業が増えれば経済成長も見える気がします。
イメージとしてはリクルートのような優秀な人たちがいる会社がもっと世界に打って出れば・・・
しかし、そのような事例は非常に稀有です。
なぜか?
人材のグローバル化が遅れている、または徹底していないため、と言えるでしょうか。
(サービス業自体は日本国内は多い)
かつての製造業においては、核である開発や製造工程ではあまりグローバルな能力が必要ありませんでした。
一部の人間が英語でコミュニケーションできればよかったわけです。
(現在は、現地生産が進みつつあるのでその限りでない。)
しかし、例えばサービス業ではお客様に接する機会が製造業に比べて格段に多いです。
つまり、国際感覚を持った人材が大量に必要になります。
一方、そのような人材が(増えつつあるが)十分ではない。
最近は、社内公用語の英語化なんて話しもあり、企業の側から人材のグローバル化を進めようとしていますが、これは国策としてやるべきことだと思います。
具体的な方法もいくつか考えていますが、別の機会があれば書きたいと思います。
※ 私は、経済成長と少子化の問題(因果関係あり)を解決すればいろいろな問題が解決に近づくと思っています。
なお、日本は外国メディアで「New Declining Country (新衰退国)」なんて呼ばれているそうです。